作品創作の環境について 28

●新年の展望を語る

新年宮日の投稿短歌に

「人間の受難に始まり鶏の受難で終わるウィルスの年」とあった。

そして現在進行形で新年を迎えた。

健康な命あってこそ経済再建もできるのだから、不急不要の活動は避けて、

この試練に向き合い乗り越える確信を得たとき活動をしていきましょう。


年末年始は、落ち葉を燃やす日常でした。

正直、好きです。 それができる環境で暮らし創作を続けることが私の願望でもありましたから・・。

 

また、県美展(2.13228県立美術館)に向け、作品制作をしてきました。

昨年、未完成のものを出品も考えましたが、完成させるテンションにならず、切断してやめました。

作品題名は「冬の川の記憶」で、少年時代の川で、遊びで石投げしてカモにあたり死なせた思い出を作品にしようと準備してきました。

少年時代のほろ苦い自然への思いでよりも、

「鳥インフルエンザ」が県内で拡大している現状で野鳥の生きる姿に感動できるような作品にしたいと方向を変えたのです。


  

昨年散歩道で偶然ブッポウソウ2羽を発見し、モデリングしていました。

飛翔姿を彩色せずに一木で仕上げるものです。

手持ちのタブノキを調べると、板の真ん中に亀裂があり構想する作品が木取れないと判断したため、

イチョウの木にしました。

バードカービングといえば、鷲鷹彫刻も多く、その雄姿にあこがれる人もいます。

ブッポウソウと説明せず想像を膨らませ、野鳥が飛来する環境のあり方に思いが深まれれば・・・。幸いと考えています。


 

搬入までには間に合いますが、彫刻部門にするか?工芸部門にするか・・・迷っています。

既存の公募展に出展することは、その公募展に「表現の自由」があるかぎり大切であると考えています。

 集団展によりバードカービングに専念している時期には、新しい美術として本県でも広め普及してからこそ公募展を目指すべきと消極的でもあった。

ある意味、公募展を怖かったのもあるだろう。


今後、私主導の集団展を開催することはない!

自分の作品「30万円でなきゃ売らない!」と豪語する愛好家もいるが、社会実績なくして売れるものでもない。

バードカービング公募展等に出品して社会的実績を磨くことなく、

プロのバードカーバーのように振舞っても、作品に伴う訴求力もなく教材のような野鳥を作っていては100年早い。


「作り方」の原理原則を知ったことで、すべて理解しているようだ。

図鑑による机上の調査にと止まらず、

実態ある五感つかっての観察や調査・感動なくして「創作」という共感できる作品にはならない。  そう断言する!!

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バードカービングKOUTAROU
gorosuke@miyazaki-catv.ne.jp




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