作品創作の環境について 21

(かまど)修復とヤマガラ創作中!

 

竈は庭の粘土質の土と藁を木枠で踏み固めたものです。

木枠を外し形があらわになったが、水分が多く焼き固める必要がありました。

今後も使いこなし乾燥した状態にしていくことが望ましいのだと思います。

当然ひび割れも起こるだろうから、その修復・使用を繰り返しながら仕上げていくことが竈の正しい宿命なのだと思います。

HP15ページでも竈についてふれましたが、こだわる理由がもう一つあるのです。 

当地の自治会で環境部役員を担当した時のこと・・私たちの地域の環境や防災に対する知見を共に高めようという活動をしていたのですが・・・

そこは、上位下達型・前例踏襲主義の古い体質の自治会です。これまで地域で取り組まれなかったことをする意欲も創意工夫も生まれません。

行政の指導を求める依存型の防災学習で終わり、防災時の食事も行政持参の防災食をお披露目する活動で終わってしまうのです。

地域の自治力というものを顕在化することができないのです。

まして、私が居住した25年前とちがって人口も2倍近くなり、これまでの農業者が「慣習・なれあい」で作ってきたコミニュティでは、

持続可能で豊かで活気に満ちた地域に限界あるのです。





<これまでの竈やピザ窯て屋外テーブルなどシートで覆って並ぶ・・・隣の山から転げ落ちてきた杉でベンチ(手前)も作った>

自治会長の招集による会議で、公民館に竈を作って日常的に使用し地域活動に生かすことを提案したが、とても縁遠い提案となった。

かくして、自治会に求めず自ら創ってその必要が来た時公開しようと考えてのこと・・。

かっこよく言えば「稲むらの火」の精神なのです。


    
ヤマガラとひまわりのモデリング                 台座と幼葉                  モデリングからカットした材料


さて、11月完成予定の「ヤマガラ」も進んでいます。

久しぶりに全身を焼き鏝(バーニング)による質感処理をした。

 言葉はよくないが「なめ回すように」全身を表現していくわけです。

 面から線へと各部位を標本で再確認していくと、形を先入観でとらえていたことがいくつかある。

 口角の幅を広く捉えすぎていたこと(実際は3,54mm)であるとか、

下尾筒が上尾筒より長いのは重力世界だから想像できるのですが、

必要以上に長く捉えていたことなど
作品としての完成度に甘さを感じた。

それに彫刻をマイクロモーターによるグライディングで行う優位性はこれまでどおりなのだが、

雨覆羽(あまおいばね)などはグライディングに頼らず、焼き鏝の刃を寝かせて形をとらえることで表現がより一層実際的のものになることも証明できた。 

これもあくまで標本や野鳥観察の蓄積によるものなのです。





昨夜は、満月を楽しみました。

千葉に住む息子からの日本酒。 

沖縄に住む義弟からの泡盛。

 

なんとありがたいことか・・・!

それではまた・・・。

 

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