竜巻

53 平成18年10月1日(日)  
地域  宮崎県 延岡市
行程  8:00 自宅発−
10:30 延岡市−竜巻被害調査−
15:00 延岡市発−
17:30 自宅着
温泉  なし  
参加者  NO、                                 1名  


 □竜巻
強い台風13号が延岡で、竜巻を発生させ、大きな建築被害をもたらしたと聞いて、被害調査に行く。県内を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら進んだ、台風13号(による竜巻)の被害は、実際に見てみないと理解できない。
 突風の被害は、予想以上の力で列車を横転させたり、建物の屋根や壁を吹き飛ばし、飛散した瓦がさらに、次の建物の屋根、壁を破壊し、次々にと被害が連鎖し、被害を拡大していた。工学は災害に学ぶと言うが、自然災害から学ぶべきものはまだまだあると実感した一日であった。


□屋根の崩壊

□突き刺さる飛散物

□破損した南側窓ガラス

□無数の飛散物跡

□舞う瓦

□枝に絡みつく飛散物

<参考>宮崎日々新聞より抜粋 2006年09月18日

 強い台風13号は17日、県内全域を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、九州の西側を北北東に進んだ。県内各地で竜巻とみられる突風が発生し、延岡市では列車が横転したり建物の屋根や壁が吹き飛ばされる被害が出て3人が死亡。県危機管理局によると、同市内の負傷者数は100人を超えるとみられる。日向、日南市でも瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりして、負傷者が相次いだ。
 県は17日午後5時、安藤知事を本部長とする災害対策本部を設けた。

 延岡市内では17日午後2時すぎ、竜巻とみられる突風が発生。午後2時5分ごろ、同市別府町のJR南延岡駅付近で、宮崎市方面へ進行していた特急にちりん9号(5両編成)の前方の2両がした。県危機管理局によると、乗員乗客34人のうち、乗客5人と運転士1人が軽傷。

 この突風で、延岡市浜町の大型スーパー「HIヒロセ」で店舗入り口が壊れ、陳列棚が倒壊。店内にいた同市緑ケ丘5丁目、無職中山昭典さん(77)が下敷きとなり死亡した。
 また、同市山下町2丁目、自営業新名敬二(42)さんが自宅で、同市浜町、無職山本スマ子(84)さんが同所のガラス温室で死亡した。このほか、同市内では県立延岡病院に重傷者2人が入院した。

 突風による被害は県内各地で発生し、日向市平岩の女性(74)が自宅にいて割れたガラスで重傷を負った。日南市油津でも酒店のプレハブ建物が崩れ、アルバイトの専門学校生(20)が腕などに軽いけがを負った。

 県内では、椎葉村上椎葉上区、中区などで土砂災害の危険性が高まったとして82世帯に避難勧告が出され、18市町村の846世帯1618人が自主避難した(午後9時現在)。

 突風被害のあった延岡市では強風の影響で電柱などが倒れ、同市浜町や別府町、山下町など最大で約1万1600戸が停電。午後10時現在、復旧のめどは立っていない。宮崎市や都城、日向、日南市でも一時停電したが午後7時までにすべて復旧した。

 宮崎地方気象台によると、台風は17日午後7時現在、佐世保市付近にあり、時速35キロで北北東へ進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は40メートル。最大瞬間風速は宮崎市霧島で34.2メートル。降り始めの16日午前11時から17日午後7時までの総雨量は、最も多い延岡市古江で172ミリ。