ダムと五木村とムダ

平成15年5月17日(土) 曇り雨  2/2クロ
地域 熊本県五木村
行程 8:30自宅発−
11:10川辺川ダム工事現場ー11:30五木村=昼食=12:10出発ー13:00五木ダムー13:30五木村温泉センター=14:00出発ー18:00自宅着
食事 うどん・そば・おにぎり ・やまうに豆腐ほか
温泉 五木村温泉センター(熊本県五木村) ☆☆☆ (入浴料200円)
参加者 NO(no1)、TO(no1)                 2名
 
□ 判決でる・・・
 

 朝から、すっきりしなし天気だ、山に行くには雨が降りそうであり、乗る気がしない。前から行って見たかった(見てみたかった)五木村と川辺川ダムの工事現場に行こうとTOを誘うと、たまたま当日その判決が新聞全面に掲載されていて、いい機会だと行くこにした。

3,4時間かかると思って、8時に出発する。高原までは、一般道を走り、高原から人吉まで九州自動車道を通る、人吉インターを10時ころ降り、国道445号を一本道で行く。川沿い道を進むのどかな田園地帯から、山間部へと移り、川幅はせまく、山も迫ってきた。

 □ 長期事業の矛盾が・・・

○対岸の建設中の道路

○対岸への建設中の橋

○移転後の村

川沿いの道路から、新しい上り坂の道路となる、川辺川ダムの建設現場が近いのだろうダムの構造上から、ダムサイトはこの上り坂の頂点にあるはずである。対岸も取り付け道路の工事が進んでいる。ダム工事現場らしき場所につくが、ダム本体工事はストップのまま、近くに展望台のある休憩所とトイレがあり立ち寄る。観光バスがいる。五木村と○○○ツアー、ダム問題が観光浮揚に一役買っている。売店の人が「ダムが中止になると、自然が残りいいのだが、事業が少なくなり・・・・・」と話していた。
 
 五木村に入り道路、建物すべてが新しい、旧道に下ると、そこは疎開した村、昔の姿の学校が閉鎖され残っている、民家は除却移転され、空き地が目立つ、ダムができるとの前提で造られた、道路、橋、新しい村、学校そして、取り壊されている民家、学校・・・・・・その前提が崩れた今、残された工事中の道路、つながっていない橋、使い道のない宅地・・・・とどちらに転んでも問題だらけの事業のてん末。

 35年の事業の終焉。長すぎた事業、巨大事業が故の予知の困難さと、計画の見直しがなかったことが、今回の問題の根本にある。
 反面教師的には、一見の価値ある、事業である。
 
 子守唄の里に、車が多く止まっている。
観光客が多い。山菜そば、おにぎり、やまいも味噌豆腐を昼食に頼む。味噌豆腐は思っていたよりおいしく珍味であった。帰りにお土産とする。

○川辺川ダムの工事現場 ○工事風景と旧五木村落の風景
 
□ さらに山奥へ

   ○昔建設された五木ダム

時間があるので、さらに奥へ進む、道はさら狭く、五家荘まで行こうとしたが、それには時間がなく、五木ダムで13時となりで引き返す。

帰りに五木温泉に入り、きた往路を引き返す。35年の公共事業のつけと、今後の活用方法に疑問を残しながらの帰路であった。