泣きたいときもあるのでしょう

  私を綴る 一本の縫糸は
  繋がる先ばかり探そうとする

  だからこうして
  違う誰かの
  静かな鼓動を聴くのです

  心臓の脈の悲しい音に 誰かが生きた証があるから

  探さなくても良いのでしょう
  答なんて どこにもないから
 
   ふっと 立ち止まるように

    名前を呼んで
    足音を聴いて


    私は貴方の背中越し
    幾つもの未来を垣間見る

    約束はしないで
    でも離さないで

        * * *   
    生きてゆく力が
    その手にある内は

    笑わせてて いつもいつも

    傍にいて欲しいよ

    Song By GO!GO!7188
        * * *  
   
      大樹が囁くさざなみの唄
      
      木漏れ日は

      羽を休める者たちの

      生命を彩らせる

      ただ邪魔するまいと
      ガラス越しに眺める私は
    
      春の宴の傍観者

      ゆらり 揺れる
      貴方が眺めたこの景色が      

      ひとときの
      大樹となる場所

 
      色を溶く
      貴方の手が

      冬を嫌っていたのでしょうか

    
      『西瓜』  『檸檬』  『大切な人』


      病院の窓から眺める景色
      何も知らぬは 幼い私

      なにもかも
      貴方の人生で大切なものであったと 思いたい

    
      過去に想いを積み重ねても
      私がそうであるように   

   誰かの涙は地面に落ちて
   そこからちいさな花が生まれる

   涙の数だけ 助けられて
   やっと 自分の弱さに気付けるんだ


   佇むな
   時を刻め
   視線を下げる その前に
   生きてる証を
   身体に残せ


   もう遅いかもしれない
   それでもいい


   涙の数だけ 支えられて
   やっと 相手の弱さに気付けるんだ


     ねぇ
     逢いたいね


     こんなにも切に願う
     
    
     夕立を通り越した空にのぞく
     光が零れ落ちそうで
     

     ねぇ
     いつか私が還る日がくるならば
     
     蝉の鳴かぬ
     季節がいい

     結われて飛立つ白い蝉
     その帰りを待つかのように
     

     
     ねぇ
     逢いたい



    足りない言葉を
    その目で紡ぐ

    気づいて欲しい
    ひとつひとつが違うこと

    願うことも  今の気持ちも  
    振り返った後ろにあるものさえ

    歩いていける?
    生き急ぐことはない
    ゆっくりとした道程を
    手を繋いで歩けば幸せ

    
    単純な、ひとつの幸せ